ぐるぐる日記

考え、書いて、のこす。

春のケーキとおしゃべり

息子に会いに、元職場の先輩が訪ねてきてくれた。

退職してからもちょこちょこ連絡を取り合っていたけれど、直接会うのは半年ぶり。働いていた頃は毎日のように顔を合わせていたから、久しぶりという感覚が新鮮だった。

息子が眠りにつくのを見届け、持ってきてくれた六花亭のケーキをありがたくいただく。食べたのは、期間限定の桜のモンブラン。私が桜のスイーツに目がないことを覚えてくれていたらしく、わざわざ買ってきてくれたようだった。

ケーキを囲んで、この半年間にあったことを変わるがわる話す。「話したいことがたくさんあったんだよ〜」と止まらない先輩の話を聞きながら、そうそうこの感じ、とひとり懐かしい気持ちになった。

いつもたいてい先輩が話し始めて、私は聞き役。と言ってもただ黙って聞いているわけではなくて。決まって先輩は「ねえ、どう思う?」と尋ねてきて、それが結構頭を使うのだった。

私はいつも答えるのに時間がかかって。でも先輩は急かすことなく、うんうんと頷きながら話を聞いてくれた。それがとってもうれしくて、ついしゃべり過ぎて気がついたら閉店の時間、なんてことも何度かあった。

今回も例にもれず、たくさん考えさせられて、そしてしゃべった。最近はもっぱら息子とふたりきりで過ごす毎日だったから(もちろんそれはそれで楽しいのだけれど)、いつもよりも前のめり気味で話していたのかもしれない。先輩を見送った後「は〜、しゃべった〜!」となんだかとっても気持ち良くて、清々しさまでもあった。

仕事を辞めた今もこうして変わらず先輩と時間を忘れておしゃべりできることが本当にうれしいし、ありがたい。これからもこの関係を大切にしていきたいと心から思う。